ポテンツァの料金と費用対効果(コスパ)のリアル

いくらなら、納得のいく施術が受けられるでしょうか?

ポテンツァは、極細の針で真皮に小さな通り道を作り、同時にRF(高周波)で熱を与えてコラーゲン産生を促す装置です。モノポーラとバイポーラ、周波数の切り替えで浅層から深層まで狙いを変えられるのが特徴で、チップの種類も多彩です。たるみ寄りには針のないダイヤモンドチップ、毛穴・ニキビ跡にはマイクロニードル、炎症性ニキビにはワンニードル……といった具合に役割分担があります。メーカーの仕様としては、薬剤導入効率を高める設計のフュージョンチップなども用意されています。

相場の話

全顔の基本メニューで「1回5〜10万円前後」という提示が現在のボリュームゾーンです。クリニックの規模や設定で幅は出ますが、私が見てきた価格帯ともズレません。一方で期間限定のキャンペーンでは2〜4万円台の表示も散見されます。薬剤導入(いわゆるドラッグデリバリー)を追加すると、基本料金に2〜5万円程度が上乗せされ、マックームやエクソソーム系の導入では合計10万円前後になるケースもあります。

細かい付帯費用も把握し、総額の見立てを。

たとえば麻酔クリーム代が別計上の院は3,000〜5,500円程度、チップは基本的に使い捨てで、施術ごとにコストが発生します。コース契約で1回あたり単価を下げる設計の院も多く、見積りは「1回の額面」ではなく「目標までの回数×単価+付帯費」で考えるのが現実的です。

費用対効果は、悩みのタイプで振れ幅が出ます。

毛穴・質感が主訴なら、ベーシックな全顔設定を4〜6週ごと3回。このレンジなら「合計15〜30万円前後」で変化を実感しやすい層が多い。炎症性ニキビが目立つ場合は、ワンニードルで皮脂腺をポイントに焼灼しつつ、全顔は低〜中出力で整えると再発抑制に寄与します。ニキビ跡の凹みに対しては深めの穿刺とエナジーを使い、必要に応じてドラッグデリバリーを1〜2回加える。トータルでは「20〜50万円の帯」で落ち着くことが少なくありません。いずれも“1回で劇的変化”を前提にしない方が、心理的にも経済的にも健全です。

一方、たるみ目的での「引き締め」だけなら、針なしのダイヤモンドチップを選ぶことがあります。深部加熱でハリ感を出すアプローチで、価格はベーシックより抑えめ〜同程度に設定されていることが多い。ただしフェイスリフトのような輪郭変化を期待するとズレが生じます。熱反応による軽いタイトニングと皮膚の質感アップ、という落としどころで考えると満足度が安定します。

見落としがちな損益分岐点もあります。

薬剤を“盛る”ほど良いわけではありません。たとえばPLLA系は線維化の方向に働くため、浅い瘢痕や毛穴には相性が良い一方、面の質感を整える局面では過剰投与がコスパを下げることがあります。逆に赤みや酒さ傾向には、出力低め・密度高めの浅層アプローチが役立つ場合があり、ここに高額の導入剤を足しても費用に見合う差が出ないことがある。結局は「目標と病態に対して、どの層に、どれだけの熱と機械刺激を与えるか」を設計できるかどうかで、費用対効果が決まります。私自身、他院で伸び悩んだ方が設定を変えただけで回り始める場面を何度も見てきました。

よくいただく比較として、ダーマペンとのコスパはどうか。

単回の額面はダーマペンの方が安いことが多いですが、推奨回数はダーマペンの方が嵩みがちです。結果として、総額ではポテンツァが逆転するケースも現場では普通にあります。熱の要素が入る分、真皮のリモデリング効率が高いことが理由のひとつです。

最後に、リアルな予算感の目安をもう一度。

毛穴・質感ならベーシック3回15〜30万円、ニキビ跡なら深め設定3〜5回ドラッグデリバリーを適宜足して20〜50万円、引き締め中心ならダイヤモンドチップ3回10〜20万円台に収まることが多い——このあたりが、現場で手応えと費用のバランスが取りやすい帯です。自由診療ゆえに価格は動きますが、広告の数字だけで決めず、肌の状態・到達目標・優先順位を一緒に整理できる医師と組むのが最短経路だと思っています。無駄を削って、必要なところにだけきちんと投資する。それがポテンツァの正しい“コスパ”の出し方です。

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